学術的にでなくゲリラ的にスペイン語を習得 旅行会話も発音も文法も翻訳も手抜き・簡単・速習で関係者おすすめのスペイン語講座


卑怯道奥義大全

分からんことは質問すべし!

旅行するにしろ、生活するにしろ、質問はしょっちゅうするよね。
分からんことは人に聞いて、何度か間違いながら自分で覚えていくのが王道ですな。
てなわけで、今回は、疑問文オンパレードで行ってみましょう!

以前、スペイン語は語順がいいかげん、という話をしたよね。
これは、単なる疑問文や、疑問詞(WhoとかWhatとか)を伴う疑問文で、本領を発揮する。
難しいこと考えずに、ただ言えばいいんだから、楽なことこの上ない。

ま、もっとも英語でも、口語の疑問文は、肯定文(って言うんだっけ?)と同じで、
語尾だけ上げてしゃべることが多いけどね。
Do you ...? とか、Does he ...? なんて言わないことの方が多いよね。

日本人で時々見かけるのが、文法的には疑問文なんだけど、発音が肯定文と同じ、
っていうケースね。これは最悪ですよ。まず通じないわな。
文法なんてどーでもいいから、きちんと語尾を上げて「質問しとりますっ!」ってことを
伝えないとあきまへん。

そーゆートンチンカンなことをする人って、本当は聞きたくないことを聞いてる場合が
多いんですな。仕事でどうしても聞いとかなきゃいけないとかね。
本当に聞きたいことは、自然に語尾が上がって、正しい疑問文になるんですよ。

海外旅行の鉄則に、いざとなったら日本語でも何とかなる、っていうのがあるよね。
怒って文句を付けたり、大トラブルに巻き込まれて助けを求めたりする時って、
どういう文章をしゃべったか記憶がないけど、ちゃんと伝わってる。
これは、コミュニケーションは言葉以外の要素が占める割合が大きい、という教訓ですね。
そーゆーときの疑問文の語尾は、絶対きっちり上がってると思うよ。

さて、それじゃ本題に行きますか。
まずは基本的な疑問詞を羅列しときましょう。
あ、ちなみに普通の疑問文はやらないからね。語尾上げるだけだから。

Que (what) 何?
Quien (who) 誰? (複数形あり)
Donde (where) どこ?
Cuando (when) いつ?
Por que (why) 何で?
Cual (which) どっち? (複数形あり)
Cuanto (how many/how much) いくつ? (複数形あり)
Como (how) どう?


ま、英語とほぼ同じ使い方をするので、特に例文はいらんでしょう。
英語よりずっと柔軟な使い方ができる(いいかげんってことね)ので、そのあたりを
説明しときましょう。


1. 前置詞+疑問詞
Whyは「Por que」なんだけど、これって直訳すると「By what」なんだよね。
「何によって」→「何で、どうして」ですね。
この手の「前置詞+疑問詞」が、スペイン語では非常に便利。

例えば「quien」ね。スペイン語には、whoseとか、whomってないんですよ。
前置詞を付けて処理しちゃうんですな。
Quien es la chica? (その女の子は誰?)
A quien tengo que informar esta noticia? (誰にニュースを知らせなきゃいけないの?)
Con quien esta hablando? (誰と話してるの?)
De quien ha recibido el regalo? (プレゼントは誰からもらったの?)

ほら、妙に簡単じゃない?
ちなみに前置詞の意味は、a = to、con = with、de = from (of) ね。

「Donde」でも見てみますか。
Donde es la terminal de bus? (バスターミナルはどこですか?)
A donde va? (どこ行くの?)
De donde viene? (どこから来たの?)

De donde viene? が出たので、参考情報。
英語と同じなんだけど、De donde es (usted)? は「どこの人→どこの出身?」です。
チリからアルゼンチンに行って、「De donde viene?」って聞かれたら答えはチリ。
「De donde es?」だったら、日本が答え。
ま、どーでもいいけどね。違う答えを言っても相手が聞き直してくれるから。
それに、「どこから来たの?」に「日本」って答えても、間違ってないとも言えるんでね。


2. 時間
あとはですね、Cuandoの話をしとくかな。
旅行だと、whenで聞くより、what timeで聞いた方がいい場合が多いよね。列車の時間とか。
Cuando sale (el) tren? = A que hora sale (el) tren?

ふふーん、saleって知らないでしょ?
salir (出発する)の三人称単数なんだな。
でも卑怯道では、最重要指定6動詞以外の活用は不要のはずですね。
交通機関の時間はこの言い方が一般的なんだけど、卑怯道ルールには適合しない。
salirは最重要動詞に指定してないからね。
そんな方には、十分通じる未来表現でどうぞ。
A que hora va a salir (el) tren?

それと、店とか観光施設の営業時間を知りたい場合があるわな。
Desde que hora が何時から、hasta que hora が何時まで。
Desde que hora, hasta que hora esta abierto? (何時から何時まで開いてるの?)
Desdeじゃなくて、Deの方が正確かもしれないけど、Desdeで十分通じます。


3. QueとCual
英語でも、whatとwhichの使い分けは分かり難いよね。
スペイン語も同じなので、2-3個から選ぶ場合のみ cualを使うことにしときましょ。
ツーリストインフォでホテルを3軒紹介してもらって、どれが一番安いか聞くとかね。
Cual (hotel) es mas barato? = Which (hotel) is cheper? (もしくはthe chepest?)

例外的に、電話番号だけは、queじゃなくてcualで聞くので、それだけは覚えてもよいね。
ま、queで聞いたって、問題なく通じるけどさ。
Cual es su numero de telefono?

んー、疑問文は色々あるなあ。
言い出すとキリがないわ。

とりあえずこのくらいにしておいて、いろんな表現は、応用編でやりやしょう!
疑問文はムチャムチャ使うから、ケーススタディが一番いいよね。
それぞれシチュエーションを設定して、そこでの会話を再現してみるってのが良かんべ。


「分からんことは質問すべし」の結論: Que (what) 何? Quien (who) 誰? (複数形あり) Donde (where) どこ? Cuando (when) いつ? Por que (why) 何で? Cual (which) どっち? (複数形あり) Cuanto (how many/how much) いくつ? (複数形あり) Como (how) どう?

inserted by FC2 system