何度も言ってる通り、スペイン語卑怯道は、スペイン語圏での生活、およびスペイン語圏
への旅行をサポートするものです。
できる限り少ない苦労で、最大の効果が出すことを狙ってます。
その意味で断言しちゃいますが、スペイン語の最重要項目は助動詞なのだ!
なぜか?
理由は次の二つであります。
1. 助動詞に付く動詞は常に不定形である。
つまり、助動詞の活用さえ覚えておけば、動詞の活用は無視しちゃっていいってこと。
「助動詞+動詞の不定形」ですね。ま、英語と同じだわな。
2. 実際の会話のほとんどは助動詞を伴う。
中学一年の英語って、不気味な文章が満載だったでしょ?
This is a pen.なんて言うシチュエーションは、人生のどこにもありまへん。
人間の生活において、動詞の現在形を使う場面は非常に少ないっす。
過去はhaberを付けることで表現できるし、未来もirで処理できる。
英語で考えても同じことですな。
can、want、mustを知ってれば、ほとんどの用事は済みます。
This is a pen.とか、I play tennis.なんていう言葉は、どう考えても使う状況ないもんね。
be動詞以外の動詞の現在形なんて使わんですよ。
例えばですね、eat (食べるの意味のhaveでもよろし)を使った表現って、どんなのがある?
I want to eat something. Let's have dinner. You should eat more vegetables.
Can I have lunch here? We ate chicken last night.
I eat〜とか、You eat〜なんて表現、思いつかないでしょ?
てなわけで、卑怯道のキモは助動詞なのであります!
具体的に言うと、最重要3助動詞を押さえれば、もらったも同然。
poder = can
querer = want (wantは助動詞じゃないけどね。want toだと思ってちょ)
tener que = must
tener queのqueは、関係代名詞(thatとかwhich)みたいなもんだけど、そんなことは
どーでもいいっす。「tener que」を熟語として覚えて下さい。
もちろん、語尾変化はtenerの方だけで、queは常にqueのままです。
「mustはdeberじゃないの?」と疑問に思うあなたは正しい。
だけど、tener queで何の問題もないでしょ?
両方覚えるのは、もっと大人になってからでも遅くないので、deberを覚える暇があったら、
他の単語を覚えましょう! 卑怯道の基本は、「一意味一単語」なのであります。
さて、それじゃ、具体的に活用を見ましょうかね。
・・・なーんてことは言わないよ。
だって前回、ぜーんぶ重要動詞に指定してるんだもん!
その辺は一応、計算してたのさ。
まだ頭に入ってない人は、前回分の活用表を見て、ひたすら覚えてちょ!
ほいじゃ、最後に能書きを少々。
ちょっと学問的な話なので、初心者は読み飛ばしてくんな。
正確な文法として考えると、スペイン語の助動詞ってのは、何だかよく分からん。
haberとserのみが助動詞だという説もあるし、助動詞は存在しないって説もある。
私も卑怯道の免許皆伝に至るまでは、一応、普通に勉強したんだけど、参考書によって
結構扱いが違ってて戸惑った。
で、卑怯道としては、日本人が一番親しんでいる、英語の文法に沿って説明してます。
「be動詞」なんていう言い方もしてきたけど、本当はスペイン語にはないんだよね。
ま、いずれにせよ、どうでもいいことです。
通じりゃいいんだから、言葉なんて。
「すべての道は助動詞に通ず」の結論:
@ poder A querer B tener que
(なんだか語呂がいいね。ポデール、ケレール、テネール・ケ)