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師範に訊く

mucho と muy の使い分けは?

門下生の質問
とおぉ〜っても、ささいな事かもしれませんが、 私はいつも間違えてしまうので、
ここは卑怯道の御師範にお聞きするのが一番かと思い、筆を取りました。
…いや、パソコンを立ち上げました。

「mucho/mucha」と「muy」の使い分けなんですが、どうしたらいいのでしょう??
辞書によると、「muy」は副詞となってますが、「mucho/mucha」は形容詞と副詞
ですよね。 数がたくさんの時は、「mucho/mucha」だと分かるんですが、
目に見えないものはどうなるんでしょう。

なので、私はいつも、「hace mucho muy frio.」とか、訳の分からないことを
言ってます。まあ、とりあえず通じるし。

もし、分かり易い使い分け方法がありましたら、お教え下さい。
宜しくお願い致します。


師範の答え
mucho と muy の関係は、基本的に英語と同じです。

⇒ mucho = many, much
⇒ muy = very

つまり、mucho は、数えられるか数えられないか(可算か不可算か)は関係ありません。
形容詞で使われる場合は「たくさんの〜」の意味で名詞の前に来ます。
典型的な例文が「Hace mucho calor!」です。
この「calor」は名詞です。形容詞の「暑い」ではなく名詞の「暑さ」です。
従って、名詞を修飾する mucho が使われます。

また、mucho が副詞で使われる場合は、ほとんどの場合、動詞の後に来ます。
El come mucho. 彼はたくさん食べる。
Este libro pesa mucho. この本はすごく重い。
中学英語で言うと、He runs fast. の fast に当たりますね。

ひとつ例外なんですが、動詞にくっつかないケースとして比較級があります。
「mucho mejor = much better」ですね。
それ以外に前置詞に付く場合があるんですが、ま、これはいいでしょう。
ちなみに、mucho antes(ずっと前に)なんかがそうですね。

では、muy の方も確認しておきましょう。ま、これは簡単ですけど。
これは、形容詞や副詞にくっついて「非常に〜」「とても〜」の意味になります。
muy tarde(とても遅く)muy bonita(むちゃむちゃ可愛い)muy bien(これは基本ですね)

以上のことをまとめると次のようになります。

[mucho]
形容詞として名詞を修飾する。副詞として主に動詞を修飾する。例外として比較級。
[muy]
副詞として形容詞や副詞を修飾する。例外として比較級は修飾しない。

うーん…。でも、やっぱりちょっと複雑ですよね。
卑怯道としては「名詞と動詞にくっつくのが mucho、それ以外につくのが muy」
でほとんどOKだと思います。比較級はよく使いますから、口と耳で覚えちゃって下さい。

いかがでしょうか?
「calor」が名詞だ、って理解すれば、なんとか整理がつくのではないかと思います。
分かりにくかったら、また聞いて下さいね!

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